2014年10月14日火曜日

えちごくびき野でV800実走レポート!

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2014年10月12日新潟県上越市で行われた『えちごくびき野100kmマラソン』に参加してきました! 今回で6回目の出場です。こちらのコースは13時間30分の制限時間で峠越えが5つあるとてもハードな大会です。2年に1度の開催でボランティアの中学生が最高のおもてなしをしてくれる素晴らしい大会なんですよ! そして今回はPOLAR(ポラール)V800での実走レポートをお届けします! まずは結果から! 13時間25分で完走しました! サロマ湖でのリタイアから気持ち的にも落ち込んでいた7月~8月でしたが、ランナー仲間との小田原・箱根・三島マラニックと往復200kmを越える自転車トレーニングの成果もあり、この結果を残すことができました。では詳しく『POLAR(ポラール)V800を使ったウルトラマラソンの走り方をご紹介していきましょう!



V800からPCにデータを送信するのはとても簡単です。USB充電キッドをパソコンに接続するだけ! ダイアリーからデータをクリックすれば、地図・心拍数データ・標高やペースなどのグラフを表示することが可能です。大会では僕はオートラップを使用せずに距離表示に合わせて自分でラップを押していました。しかしこのV800は以前僕が使っていたシリーズよりもバージョンアップしているので、後から自動ラップと同じように解析することもできるのです。その距離の単位は0.5km・1.0km・2.0km・5.0kmと設定できます。以下の*表1(この記事の下の方にあります。)はこの機能を生かしたものです。ラップの取り忘れにも対応してくれる優れものです! 後半になると意識朦朧となっていたり、大会によっては暗い時間帯になるので、距離表示が見つからない時があるんですよね。より細かい距離での分析が出来るところがデータ好きの人間にはたまらないですね。

続いてPOLARと言えば心拍計!ですから心拍データの分析に関してです。*表2(この記事の下の方にあります。)のデータは心拍数を拡大したものです。中央にあるスライダーを動かせばある区間に絞ってのデータを見ることができます。今回は30kmまでの平坦・75kmまでのアップダウン・ゴールまでの平坦の3分割で対策を練りました。
はじめに30kmまでの平坦区間はサロマ湖同様に如何に消耗せずに走るかがポイントです。そのためには心拍数147を越えない走り! というものでした。僕の心肺機能に対して80%以下の負担で乗り切るというものです。上記の表で見ると緑のゾーンからははみ出さない走り方です。下の標高を表す部分とくらべると比例しているのがわかります。1つ目の峠越えで登りで心拍数の赤いラインがギザギザしているのは160を越えそうになったら歩いているからです。心拍数が落ち着いたらまた走り出すの繰り返しで走っていました。下りに入れば当然心拍数は落ち着きますが、登りが終わったと言って下りで遅れを取り戻そうとすると心拍数も上がり、身体への負担は大きくなってしまうのでとにかく下りでは心拍数を下げることを意識して走りました。
3つ目の峠から登りは歩きに徹して心拍数を上げずに意識して進みました。4つ目のエイドでは豚汁におにぎりを放り込んで、ガッツリと食事をした場所です。その後は下り勾配で心拍数も130前後で推移しています。スタートしてから9時間も経過してくると疲労も溜まりだして心拍数を上げた走りが出来なくなってきています。そうなってきた時には無理をして速く走るのではなく、安定したリズムを重視して進むことが重要になってきます。
上記のブルーのラインの表はペース分析です。大きく下がっている部分はエイドでの休憩となります。もっと拡大すればよりどこで歩いていたのまでわかりますよ。後半は歩きが多くなっているので、キレイなラインを描けてはいませんが、ウルトラマラソンでは仕方ないことですね。でも次回この休憩を少なくすればよいのでは? と後から振り返る上で重要なデータとなります。何事も積み重ねが大事ですね。今回のくびき野でうまく走れたのは85kmまででした。それ以降はサロマ湖と同様に腰の痛みが出てしまいキロ10分をなんとか切るペースを維持するのがやっとでした。

今回の実走では稼働時間のリアルテストでもありました。GPSが稼動している間にゴールしたい! という思いもありました。実際は12時間42分でGPSが自動OFFになり、その後は心拍数とストップウォッチの計測となりました。目標の13時間以内であれば問題なかったのにと、単なる僕の力不足と充電不足です。ちなみに電池残量警告表示が出たのは85km地点の11時間30分経過した時点です。その後1時間ちょっとは稼動していました。

元々GPSを使っていなかった僕に関してはオプションのアイテムとしてストライドセンサーを併用することをオススメしたいと思います。ストライドセンサーは歩幅とピッチまで分かるんです! GPSでは移動の距離と速度がメインですが、この歩幅とピッチが分かるとより面白くなります! 興味のある方は合わせてご利用ください。ストライドセンサーはボタン電池なので、レース前に交換しておけば電池切れの心配はありませんよ!

最後に地図データの精度に関してです。いくつかのGPSを試していますが非常に精度が高くなっています。アップダウンのあるコースに対しても距離のズレはほとんどなく正確な距離を刻んでいました。ウルトラマラソンの場合はエイド内でウロウロしますから、十分な許容範囲です。また『追体験』というとても面白い機能があります。
(動画をご覧になるにはPolar Flowへのアカウント登録が必要です
(音が出ますのでご注意ください・GPS稼動終了地点がゴールとなっています)

自分が走ったルートを地図上でオートスクロールし、スタート地点・最大心拍数の地点や最高速度などの表示をしてくれます。このように公開することもできるのですが、ユーザーの作業は要りません。ボタンを押せば振り返ることが可能ですよ!

以上がえちごくびき野100kmマラソンでの実走テストでした!
表1
スタートから50kmまで

表1
50kmから80kmまで

表1
80kmから100kmまで

表2